일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ふえふきがわのじょうりゅう(ひがしさわとにしさわ)

山の憶い出 上

木暮 理太郎

木暮 理太郎의 山の憶い出 上(ふえふきがわのじょうりゅう(ひがしさわとにしさわ))을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 284,014자 · 565화면

아오조라 문고

其間の鞍部へ志すらしい道を選んで辿って行く。九時国境の標木が立ててある処へ達して、左に人丈けよりも高い篶竹の中を潜り下ること十分で、最低の鞍部に出た。このたるみは秩父では雁峠と呼び、雁坂新道から岐れた途が葡萄沢を登って来て此処に通じている。左の広河原沢(小佐野君に拠る、地図の広川谷)へも下る道があるから、地図に記してある尾根の道を伝わずとも、谷を下って直接広瀬へ出られるのであろう。一ノ瀬では燕ダルミ又は笠取峠と呼んでいる。峠を十四、五間広瀬方面に下ると教えられた如く草間を水が流れている。雁坂峠までは最早水がないので、早昼飯を遣った。

九時半正面の草原を登り始め、十五分で頂上に着く、甲州側は岩壁が屹立しているので、重に秩父側の栂の林の中を道が通っている。梭葉草を初めて見たのは此峰であった。一ノ瀬の所謂燕山である。同じ位の高さの凸起を五つ六つ上下すると、山稜の向きが少し西に振れて、唐松のまばらに生えた、爪先上りの茅原が続く。何処かの原へでも出たようで、山の上を歩いているという感じが起らない。然し一歩秩父側に下ると栂の密林である。時に十時半。絶頂は西北の端に在って測量の櫓も未だ残っていた。