후리가나로 읽는 일본 고전
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ふえふきがわのじょうりゅう(ひがしさわとにしさわ)
山の憶い出 上
木暮 理太郎
木暮 理太郎의 山の憶い出 上(ふえふきがわのじょうりゅう(ひがしさわとにしさわ))을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 284,014자 · 565화면
もやもやした空の色も次第に青く澄んで、水で洗ったように透明になると、暖かい空気の中に溶けていた寒さが急に凝って、目に見えぬ霜の針が厚い衣服の上からチクチク肌を刺す。
笹の中を下り切ると好い平に出る。将監峠の道は三ノ瀬から此処へ登って、更に和名倉山の方へ通じている。毎年道普請をするという程あって、少しも荒れていない。道に蹤いて南に行き、三ノ瀬へ下る処から東に折れて、下り気味に三町も行くと、平な稍や広い笹原の鞍部が竜バミ谷に向って、豁然と開けている。下の方に落葉松の林なども見える。其処から左に急な道を三十間も下れば、昼も暗い程に茂った栂の林の奥に、井戸沢の清い水晶のような水が、綺麗な花崗岩の間から滾々と音を立てて湧いている。其側に屋根や背後を熊笹で囲った大きな小屋が谷に向けて建ててある。何という好い野営地であろう。三人は荷を卸して四辺を見廻しながら荐りに喜んでいた。
「●川苔山」のキャプション付きの写真
●川苔山
綿入れの人は飯盒を提げて米を研ぎに行く。鬚男は小さな手斧を振り廻しながら、原へ駆け上って燃料を集める。洋服の人は鬚男と一緒に出懸けたが、其処らを迂路付き廻った末、原中に突立ってスケッチに余念がない。