일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

めいあん

明暗

夏目 漱石

夏目 漱石의 明暗(めいあん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 322,590자 · 645화면

아오조라 문고

百四十四

坐るや否や彼女はお時の手から津田の手紙を受け取った。手紙の文句は固より簡単であった。彼女は封を切る手数とほとんど同じ時間で、それを読み下す事ができた。けれども読んだ後の彼女は、もう読む前の彼女ではなかった。わずか三行ばかりの言葉は一冊の書物より強く彼女を動かした。一度に外から持って帰った気分に火を点けたその書翰の前に彼女の心は躍った。

「今日病院へ来ていけないという意味はどこにあるだろう」

それでなくっても、もう一遍出直すはずであった彼女は、時間に関う余裕さえなかった。彼女は台所から膳を運んで来たお時を驚ろかして、すぐ立ち上がった。

「御飯は帰ってからにするよ」

彼女は今脱いだばかりのコートをまた羽織って、門を出た。しかし電車通りまで歩いて来た時、彼女の足は、また小路の角でとまった。彼女はなぜだか病院へ行くに堪えないような気がした。この様子では行ったところで、役に立たないという思慮が不意に彼女に働らきかけた。

「夫の性質では、とても卒直にこの手紙の意味さえ説明してはくれまい」

彼女は心細くなって、自分の前を右へ行ったり左へ行ったりする電車を眺めていた。