후리가나로 읽는 일본 고전
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めいあん
明暗
夏目 漱石의 明暗(めいあん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 322,590자 · 645화면
四十六
「遅かったのね。あたし宅の方へいらっしゃるのかと思ってたのよ」
年の若い彼女は、まだ津田の病気について挨拶かたがたお延に何か云うほどの智慧をもたなかった。
「御用があったの?」
「ええ」
お延はただ簡単な返事をしたぎり舞台の方を見た。それは先刻から姉妹の母親が傍目もふらず熱心に見つめている方角であった。彼女とお延は最初顔を見合せた時に、ちょっと黙礼を取り替わせただけで、拍子木の鳴るまでついに一言も口を利かなかった。
四十六
「よく来られたのね。ことによると今日はむずかしいんじゃないかって、先刻継と話してたの」
幕が引かれてから、始めてうち寛ろいだ様子を示した細君は、ようやくお延に口を利き出した。
「そら御覧なさい、あたしの云った通りじゃなくって」
誇り顔に母の方を見てこう云った継子はすぐお延に向ってその後を云い足した。
「あたしお母さまと賭をしたのよ。今日あなたが来るか来ないかって。お母さまはことによると来ないだろうっておっしゃるから、あたしきっといらっしゃるに違ないって受け合ったの」
「そう。また御神籤を引いて」
継子は長さ二寸五分幅六分ぐらいの小さな神籤箱の所有者であった。