후리가나로 읽는 일본 고전
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めいあん
明暗
夏目 漱石의 明暗(めいあん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 322,590자 · 645화면
七十三
するとお延が忽然また調子を張り上げた。
「あなたあたしの云う事を疑っていらっしゃるの。本当よ。あたし嘘なんか吐いちゃいないわ。本当よ。本当にあたし幸福なのよ。解ったでしょう」
こう云って絶対に継子を首肯わせた彼女は、後からまた独り言のように付け足した。
「誰だってそうよ。たとい今その人が幸福でないにしたところで、その人の料簡一つで、未来は幸福になれるのよ。きっとなれるのよ。きっとなって見せるのよ。ねえ継子さん、そうでしょう」
お延の腹の中を知らない継子は、この予言をただ漠然と自分の身の上に応用して考えなければならなかった。しかしいくら考えてもその意味はほとんど解らなかった。
七十三
その時廊下伝いに聞こえた忙がしい足音の主ががらりと室の入口を開けた。そうして学校から帰った百合子が、遠慮なくつかつか入って来た。彼女は重そうに肩から釣るした袋を取って、自分の机の上に置きながら、ただ一口「ただいま」と云って姉に挨拶した。
彼女の机を据えた場所は、ちょうどもとお延の坐っていた右手の隅であった。お延が津田へ片づくや否や、すぐその後へ入る事のできた彼女は、従姉のいなくなったのを、自分にとって大変な好都合のように喜こんだ。