일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ずいひつ みやもとむさし

随筆 宮本武蔵

吉川 英治

吉川 英治의 随筆 宮本武蔵(ずいひつ みやもとむさし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 141,786자 · 278화면

아오조라 문고

また異説には、彼は、播磨のほうから嫁いで来た婦人の連れ子であって、無二斎の眼をしのんでは、実父のほうへ逃げ帰っていたので、自分でも、播州の産と晩年まで思っていたのであろうと臆測を下している書もある。

どっちみち、家庭に恵まれない冷たいものが、彼の幼時をつつんでいることは見遁し難い。

後年の彼の流浪性は、そこに宿命していると思う。晩年、岩殿山霊巌洞に枯骨を運んで、坐禅しながら死を待つあの寥々とした終焉の身辺も、この家庭から生んだものと僕は思う。

直木三十五が最も憎む所の、武蔵が敵に対しての残忍なほどの冷厳さと、老後にも時々錐のように現われた野性とは、彼の血液のうちにあったものには相違ないが、後天的にも、この家庭の冷たいものがかなり育ててはいないだろうか。両親に薄縁であるばかりでなく、彼には、青春がない、真実の女性がない、熊本に死所を得る時代までは、よい友を持たなかった。

彼が老後に自分のなぐさみに持った画筆のように、墨で一抹刷いたような東洋的虚無観が、六十年の生涯を渺として貫いているすがたなども、僕には、彼の少年時代の家庭が最も重視されるのである。