후리가나로 읽는 일본 고전
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ずいひつ みやもとむさし
随筆 宮本武蔵
吉川 英治
吉川 英治의 随筆 宮本武蔵(ずいひつ みやもとむさし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 141,786자 · 278화면
薄縁逆境の人
武蔵が、こんな遺言をしたわけは、彼が養子の宮本伊織へ与えた最期の書状にも、また、日頃親交ある人々へ云い送った文書などでも明白にわかる。
われ君侯二代に仕へ、その恩寵を蒙ること頗るふかし。願はくば、死せむ後も、太守が江戸表参覲の節には、御行列を地下にて拝し、御武運を護らんと思ふなれ。その故にわが遺骸は街道の往還に向つて葬るべし。
武蔵の心は、そこにあったのである。細川家の寵遇に対して彼がいかに感銘していたかも思い遣ることができる。同時に、当時の侍の通念である「武士道の完璧」が最期の死に至って完成し、その対象とする侍の奉公というものは、生存中だけの主従関係に止まらず、死後においてもというほど強いものであったことを、ここに見届けておく必要がある。
薄縁逆境の人
武蔵が歿したのは正保二年の五月十九日で、同年十二月には僧沢庵も逝去している。武蔵の歿年は、六十二歳ともいわれまた六十四歳であったとも伝えられ二説確定していない。
誰も知っている通りに、武蔵はその余生を熊本の城下に送り、当時の英主細川忠利に晩節を捧げていた。武蔵と忠利の間がらは、本来単なる主人と家来というような関係ではない。