일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ずいひつ みやもとむさし

随筆 宮本武蔵

吉川 英治

吉川 英治의 随筆 宮本武蔵(ずいひつ みやもとむさし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 141,786자 · 278화면

아오조라 문고

辻の話で、話もすこし横道のかたちである。私の目的は、今でも一乗寺村に下り松などという地名が残っているかどうか、残っていたら、武蔵が一生涯のうちでいちばん悪戦苦闘したであろう古戦場をつぶさに頭へ入れて帰りたい。そういう先の的てがどことなく心を急がしているので、せっかくN君の東道に立ってくれた鷹ヶ峰の門前町の跡も、光悦寺から見た光悦蒔絵そのままな野趣も、鷹ヶ峰だけにできて他にはできない、日本一の蕎麦の薬味用になるのだというチリフキ大根の話も、真珠庵の落着きも、用達しにでも来たようにそこそこに通ってしまい、白河辺でわかれて、それから先、私とT君とだけで、目的の一乗寺を探しに行った。

往来でひろった車の運転手に、下り松という所があるかと聞くと、知りませんという出鼻のわるい返辞である。じゃあ、一乗寺村はと訊くと、こちらで村と云ったのを訂正して、一乗寺町ならありますという。

おやおや、そこはそれではもう町中になっているのかと思って、こちらは盲のお客、運転手にまかせていると、その運転手の一乗寺町といったのもどうやら怪しいのである。一乗寺修学院町という文字が何かで目についたし、一乗寺釈迦堂町とかいてある看板も見るのだった。