일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ずいひつ みやもとむさし

随筆 宮本武蔵

吉川 英治

吉川 英治의 随筆 宮本武蔵(ずいひつ みやもとむさし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 141,786자 · 278화면

아오조라 문고

ならば、やはり同様に三筆四筆落して途中で止めた物が、幾つか束になったまま、長持の蝕むに任せてあったということである。

それを、書画商の智恵で息子どのが、自分で書き足したり、偽印を作って、捺したりして、かなり何年も遊蕩費にしていたのだという。

息子どのの友達のうちには、その恩沢の余慶にあずかった連中もあろう。当時を知っている人のはなしだから満ざら嘘とは思われない。世上流布されている武蔵の画のうちには、半分武蔵の真筆で、半分は野田の息子が描いたものもあるわけである。

書き損じといえば、今、細川家所蔵の「蘆雁図」の屏風も、伝えるところに依ると、君命で描いたものであるが、武蔵はそれを、三度も描き直して差出したと伝えられている。

また或る時、忠利公の前で、達磨の図を描いたが、どうしても意にみたない。邸に帰って眠った後も、それが心にかかって工夫していたが、深夜、ふいに起きて燈下で一気に描いたところ会心の作ができたので、初めて悟って、傍らの門人へこういったそうである。

「自分の画はまだ到底、自分の剣には及ばないものだ。――なぜならば、きょう君公の御前で描けといわれた時には、どこかに、巧く画こう、君公が見ていらっしゃるというような気があったので、拙いものとなってしまった。