일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ロザリオのくさり

ロザリオの鎖

永井 隆

永井 隆의 ロザリオの鎖(ロザリオのくさり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 107,351자 · 213화면

아오조라 문고

観衆はハムレットを目の前に見ている気持ちになっていたが、それはハムレットではなく、ハムレットを深く研究しその所作を微に入り細をうがって真実に近く表現した俳優であった。俳優自身はハムレットでないことをよく自覚しており、いかにもして真実に近づかんと日夜研究精進を怠っていないのである。低級な観衆はもう満足していた。しかしその俳優と同等の技量をもつ他の俳優から見れば欠点だらけである。お互いにもう一息というところで突破しがたい障害に突き当たって苦心しているのである。真剣な俳優であればあるほどその悩みは深い。

研究室に二十年もいると専攻の学科のことは大体知り尽くす。そうして中学校の参考書のさし絵のでたらめに吹き出したり、十年も前の古い学説を載せてあるのにひやりとしたりする。高等専門学校の教科書を読んで、なるほど巧みにまとめているが、ちょうど活字の行間の余白と同じだけこの著者の頭脳にも余白のあるのを見出す。月々の学術雑誌を読んでは著者の頭脳の採点をしたり、くだらぬ論文だと腹を立てたりする。これはこれはと敬服する業績にはめったに出会わない。

学生に講義するのには自分の実験を基とし、それに新刊雑誌の説をとり入れ、古典的な先輩の業績を参照してノートをつくるのであるが、私は毎年講義を終わるに当たってこう言う。