후리가나로 읽는 일본 고전
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ロザリオのくさり
ロザリオの鎖
永井 隆
永井 隆의 ロザリオの鎖(ロザリオのくさり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 107,351자 · 213화면
私は果たしていい教育者であったろうか?──大学を休職になり、今病床に一生の思い出を整理しながら、気にかかるのはこの一事である。
やさしい先生であったという思い出だけ残っていて、その先生から何を教えられたのか覚えておらぬ、そんな教師もある。恨み骨髄に徹するほどいじめられた教師にたたきこまれた知識が、いまだに生きていて役に立っていることもある。私は学生や教室員からどんなに思われようとかまわぬ。ただ原子医学だけは正しく印象深く若い人の心に刻みつけておこうと努めてきた。わが子の教育についても同じことである。
ところが、実はきょう、私に教育者として落第の決定を与える事件が起こった。
水が飲みたくなって誠一を呼んだ。返事がない。たしかうさぎ小屋にさっきまでいた。続けざまに呼んだ。隣のおばさんが出て来た。
「誠一さんは野球に行きましたよ」
「えっ──野球?──でも門から出て行きませんでしたよ」
「ほほゝゝゝゝ、裏からミットを持って出て行きました。だって、お父さんは勉強々々とやかましいでしょう。近所の友だちは野球々々でのぼせています。このごろは友だちが裏から手まね信号で誘い出すんですよ。