후리가나로 읽는 일본 고전
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ロザリオのくさり
ロザリオの鎖
永井 隆
永井 隆의 ロザリオの鎖(ロザリオのくさり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 107,351자 · 213화면
原稿を清書したのは吉田イサエさんである。
知る人知らぬお方、この小さな私のために力を添えてくださったすべてのお方に感謝し、神の祝福の豊かに下らんことを祈って。
昭和二十三年三月二十五日
長崎浦上の住人
永井隆
ロザリオの鎖
私が結婚したのは大学を出て三年目で、当時助手として月給四十円であった。満州事変のころで物価は安かったが、それにしても四十円で一家のやりくりをつけることは苦しかったであろう。しかし私は一度も妻から苦情を聞かなかった。着物一枚新しく買ってやらなかった。劇場へ行ったこともない。料理屋へ二人で食いに行ったこともない。遊楽といえば一年に一日海に行ったくらいのことだろう。私は毎日夜に入るまで研究室にこもっていたし、妻は家事にいそしんでいた。月四十円の生活は七年つづいた。
家族の衣類はみな妻の手製だった。私のくつしたからワイシャツ、オーバーに至るまで妻がこつこつ丹念に仕立てたものだった。それを見て研究室の女の子が「先生は昼間も奥さまから抱かれているのね」と言った。
妻は白粉をつけなかった。パリーの口紅でもイタリーの香水でも手がるに買えるころであった。