후리가나로 읽는 일본 고전
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ロザリオのくさり
ロザリオの鎖
永井 隆
永井 隆의 ロザリオの鎖(ロザリオのくさり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 107,351자 · 213화면
とうとう校長先生がすでにかすれた声で木の根から、退学を命ずと宣言した。
それが父の第一回の退学だった。それからとうとう六つの小学校をつぎつぎ退学させられて五里四方には行くべき学校がなくなった。仕方がないので祖父は家に学校の先生に下宿してもらい家庭教師に頼んだ。ところが父は大いにこの先生をいじめたので、今度は先生のほうが退却してしまった。
祖父もついにさじを投げた。祖父は漢法医だった。父はそれから二十歳になるまで農業をさせられた。その村は出雲の山奥で、ひの川の川上、あのスサノオノミコトとオロチとが戦ったその村だった。
父は青年になっても相変わらずだ。だからだれからも相手にされなかった。
何が父の隠された才能を呼びさましたものか、父は二十一歳の時、突然志を立てて家を飛び出した。五十年も先にこじきになってよろよろ帰ってくるじゃろう、というのが村人の一致した予想だった。
──それから四年後、二十五歳の父は医師の免状を手にして、老いた祖父の前へ現われた。あの乱暴者が医師になった!──村人は目を見張り、耳を疑った。毎日毎夜、家出した子のために祈り続けていた祖父でさえ、目の前にモーニング姿で紳士らしく座っている我が子のすっかり変わった姿と、りっぱな医師免状とを、幾たびも目をこすり、めがねをかけ直して見るばかりだった。