후리가나로 읽는 일본 고전
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したやそうわ
下谷叢話
永井 荷風
永井 荷風의 下谷叢話(したやそうわ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 122,971자 · 246화면
菊池五山がかつて枕山の父竹渓と交をなしていた事はしばしば前章にこれを述べた。枕山が始めて五山をその家に訪うた時、五山は枕山の敝衣をまとっているのを見て、乞食ではないかと思い戯にその詩才の如何を試み驚いて席を設けたという。この逸事は人名辞書のたぐいには大抵載録せられている。枕山が敝衣をまとうて五山を訪うたのは「天寒クシテ客衣ノ単ナル。」を歎じつつ江戸に還り来った当時のことであろう。しかしその時五山が亡友竹渓の遺子に枕山のあることを心づかなかったというのは頗怪しむべき事である。もし仮に然りとすれば年少後学の枕山は父の友であった五山に対してまず刺を通じて、然る後徐に謁を請うべきはずであろう。諸書に採録せられたこの逸事談は五山をして甚しく尊大の人たらしむるに非ざれば、枕山をして殆礼を知らざるものたらしむる嫌がある。わたくしはこの事を以て斉東野人の語に出でたものではないかと疑わざるを得ない。詩仏五山は倶に枕山の亡父竹渓の友であった。この二家と並んで天保の頃江戸詩人中の耆宿を以て推されていたものは、目白台に隠棲した館柳湾、その弟巻菱湖、下谷練塀小路の旗本岡本花亭の諸家である。