후리가나로 읽는 일본 고전
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おうべいかっこく せいきょうにっき
井上円了・世界旅行記
井上 円了
井上 円了의 井上円了・世界旅行記(おうべいかっこく せいきょうにっき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 260,015자 · 519화면
船客中には本職の医者が一人いたが、その姓をペーン(Pain)と称しておる。船中の評に、一切のペーン引き受け所という義であろうと申すから、拙者が「日本語ではドクトルは毒をとる意味である」と助言した。そうすると一同が、ドクトル・ペーンは和英相通じて医者相当の名であるとの評が起こった。つぎに、拙者の井上の字義はいかんとたずねられたるに対し、「英語にてアポン・ゼ・ウェルとでも訳すべき字である」と申したれば、ドクトル・アップ・ウェルとの異名を付けられた。
また、船客中に一人のユダヤ人がおったが、拙者が哲学者であるというを聞きて、「哲学者中にスピノザと名づくる人物があるが知っておるか」とたずねたから、「スピノザは哲学者中の泰斗にして、拙者の平素崇拝しておる一人である。先年、わざわざオランダのハーグ市へ立ち寄りて、同氏の銅像を拝したこともある」と申したれば、ユダヤ人は得意になりて、「そのスピノザは元来ユダヤ人でありて、ユダヤ人中の大学者である」と説明して聞かせしもおもしろかった。
船中にては各週日曜、朝夕二回礼拝式があるが、その主祭は船客中の僧侶二人が代わり合って引き受けることに相談がまとまった。