후리가나로 읽는 일본 고전
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ふえふきがわのじょうりゅう(ひがしさわとにしさわ)
山の憶い出 上
木暮 理太郎
木暮 理太郎의 山の憶い出 上(ふえふきがわのじょうりゅう(ひがしさわとにしさわ))을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 284,014자 · 565화면
、第4水準2-79-5)渤自ら禁ずる能はざらんとし、稍灰色を帯び来りたる下層の雲まづ雨となりて、空中に一大水晶簾を懸くるや、暗黒の色を湛へたる上層の雲は、俄に洶湧滾闘して、或は前駆し或は却走し、盤旋しばらくも止まらず、漸くにして白味の加はると共に其端低く垂れて、終に森然たる雨柱となり了る。吾は長立して凝※すること多時、覚えず傘を揮って天を劃し、快哉を絶叫すること幾度、余響未だ収まらざるに、風颯とおとし来りて、冷気習々、倏にして雨車軸を流し、滂沱たる雨声を乱して、時に殷々たる迅雷の響き渡れるさへあるに、坤軸をも震はしつべき暴風は、轟々として谷中より起り、陰霧を駆り暗雲を走らせ、四近の老木を捲いてさかしまに吹き上ぐれば、枝は凄まじく鳴り渡りて、木の葉ちぎれ飛ぶこと百千の蝗の如く、何処ともなく木魅の嘯くに似たるを聞く。雨又益加はり、濃霧峡中に充満して、晦冥呎尺をもわくべからず、纔に身を岩蔭に托して、閃々たる紫電の光に見上れば、右の方十仭の峭壁削立して、崖上に孤聳せる一大樹の矗々天を突けるが、今しも黒雲の間より其姿を顕はして巨人の如く立てるを見るのみ、峰巒や重嶂や遂に其の処を知らず。