일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ふえふきがわのじょうりゅう(ひがしさわとにしさわ)

山の憶い出 上

木暮 理太郎

木暮 理太郎의 山の憶い出 上(ふえふきがわのじょうりゅう(ひがしさわとにしさわ))을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 284,014자 · 565화면

아오조라 문고

泊り場所は直ぐ此処と決った。草原というてもこの急峻な尾根の中腹である、天幕などは勿論張れそうにもない、右の谷へ少し下りて水を得られたのが仕合せな位だ。夕飯はその谷間で済した。濃い紅の花を持った大桜草やベニバナイチゴの群落が、晴れの饗宴を飾る卓上の花のように私達の石の食卓を飾って呉れる。偃松の枝を堆く積み重ねた上に茣蓙を敷いて、鹿の寝床のようなものが出来上った頃、海神の弄ぶ紅玉のような落日の影が日本海の水平線上に顕れたが、間もなく沈んでしまうと暗の翼が拡がり始めた。南日君や長次郎達は鼠色に暮れ行く富山平原の中を頻りに物色して、何と何が見えるとか見えないとか、久しいこと話していた。

農商務省四十万分一予察地質図に拠ると、片貝川の上流地方はすべて片麻岩として記載してある。今までの所見では、岩の片状の構造が不明瞭なので、恰も花崗岩のように見えた、それで花崗片麻岩なる文字を用いることにした。最も露営地付近のものは素人目にも明に劈開性が認められる。併し外見だけでは専門家でさえ誤り易い岩石の鑑定が、素養のない吾々に間違なく出来る筈はないのであるから、唯に感じたままを無責任に記して置く許りである。