일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ふえふきがわのじょうりゅう(ひがしさわとにしさわ)

山の憶い出 上

木暮 理太郎

木暮 理太郎의 山の憶い出 上(ふえふきがわのじょうりゅう(ひがしさわとにしさわ))을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 284,014자 · 565화면

아오조라 문고

な気がした。

脚元から起った大雪田は霧を吐くのか霧に吸われるのか、曇りを帯びた鋼のように冷たく沈んだ色を見せて、静に霧の底に横たわっている。それを匝って山の裾らしい朧ろの線が、雪田の縁に固く凍み付いて、上の方は有耶無耶に化けている。茫漠たる雪の高原、すべてが灰色の冬で、すべてが寒さの権化である、纔に目に入る偃松の緑さえも蒼黒く凝って、葉末からは垂氷のような雫が滴っている、生命といっては微塵もない雪の白無垢に掩われた墓原を眺めて、私は世の終りを見たと思った、これが生ある者の一度でも足を蹈み入れたことのある場所であろうかとわが目を疑いたくもなる、この荒寥たる池ノ平に再び「春」が訪ずれて、彼女の墓を涙の雨に緑ならしむる時はいつのことであろう。

誰を見ても皆寒そうな顔をして、立った儘碌に口もきかない、思い切って雪田を下り始める、表面はザラメのように堅く凍っているが、足が吸われるようで少しも滑らぬ。雪田の中央には二坪たらずの池がある、深さは一丈余りもあろう、藍色の水が大きな渦を巻いて、よれよれになった奇怪な尾を伸ばしながら、雪の下で気味のわるい音を立てる、半以上水に浸った雪田の端は美しい瑠璃色に冴えて、池の周りをぐるりと取り囲んでいる。