일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ふえふきがわのじょうりゅう(ひがしさわとにしさわ)

山の憶い出 上

木暮 理太郎

木暮 理太郎의 山の憶い出 上(ふえふきがわのじょうりゅう(ひがしさわとにしさわ))을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 284,014자 · 565화면

아오조라 문고

東から来る大きな沢を二つ越すと林も疎らになって、後には立山、前には赤牛岳の頂上の一角が望まれた。八時二十分である。九時頃、川下から吹き上げる生ぬるい風と共に谷の空は曇って、細雨が落ちて来た。しかし間もなく晴となったが稍や蒸し暑い。昨日は終日快晴で、空は紺碧に澄み亘り、山色鮮明であった。嵐の来る一両日前には、よく斯様な上天気のあることを二、三度経験しているので、何となく不安を覚えた。

小さい谷らしい窪は三つ四つ過ぎたが、適当な登り路が容易に見当らないので、何でも構わず此次の谷を上ることにした。十時十分である。この谷は赤牛岳から東北に延びた尾根の二千五百米附近から東微北に発源するもので、信州の人達がタルガ沢と呼んでいる程あって瀑が多い。上り始めて幾程もなく谷が迫って来たなと思うと、高くはないが続けさまに三つの瀑が現れた。側壁の岩に襞や皺が多いので、之を伝えば足場は確だ。其上は二町許り雪渓が続いて、雪の尽きた所で谷は二岐する。左は本流で瀑の連続である。上瀑の高さは四丈許、其下は二丈あまりの間急湍をなし、更に左に向きを変えて五、六丈の瀑となったものが、即ち私達の正面に懸っているものでいきなり脚もとの雪の洞穴に落ちこんでいる。