일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ふえふきがわのじょうりゅう(ひがしさわとにしさわ)

山の憶い出 上

木暮 理太郎

木暮 理太郎의 山の憶い出 上(ふえふきがわのじょうりゅう(ひがしさわとにしさわ))을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 284,014자 · 565화면

아오조라 문고

身贔屓な助七の言動につれて、二人の若者までも長次郎等を侮っていた。無口で暢気ではあるが、山や谷歩きにかけては誰に劣る可くもない自信のある長次郎は、心の中ではさぞ癪に触っていた事であろう。口数の多い助七の前に、温和しい長次郎は愈々無口となって、如何にも無能らしく唯黙々と随伴するのであった。

一度、仕合谷の南を限る山の鼻を踰える際、崖を下って汀を辿れば三時間も近廻りとなるというので、私は下ろうではないかと長次郎に勧めて見た。ここで長次郎の技倆を発揮させて見たいと思ったのである。上部は幾分オーバーハングしてはいるが、四、五尺下に離れて、別に足場の確かな岩壁が屹立している。いつもの長次郎ならば、上を廻ろうと言っても「なに案じはねえ」と自ら進んで下ることを主張する筈であるに拘らず、例になく「荷は重いし、慣れぬ人夫衆が居るだで」と浮かぬ顔して断った。従順を装う彼の心の底から「今度はおとなしく何処までも引込んでいるぞ」と固き決意の閃きを感じて、これはしまったと思った。両雄併び立たず、私は流を見詰めたまま暫く憮然としていた。二人を一緒に連れて来た事が間違っていたのであった。