후리가나로 읽는 일본 고전
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ふえふきがわのじょうりゅう(ひがしさわとにしさわ)
山の憶い出 上
木暮 理太郎
木暮 理太郎의 山の憶い出 上(ふえふきがわのじょうりゅう(ひがしさわとにしさわ))을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 284,014자 · 565화면
其処に粗末ながらも充分に雨を凌ぐことが出来る頑丈な小屋がある。この小屋は特にこの附近に限って多く生育していた檜を伐り出す際に建てられたもので、鶏冠山下の路も畢竟其檜材を搬出する為に造られたのであるそうな。小屋の周りには長さ六尺位の檜の厚板が、岩壁に建て懸けてあったり、其処らに抛り出されたりしているから、一見して小屋の所在を知ることが出来る。朝の五時半に塩山停車場を出発すれば、十時半広瀬、午後一時半鶏冠谷、三時半広河原、四時には楽に此小屋に達せられる。小屋から三、四十間ばかり上手の前面に皺襞の錯綜した十余丈の懸崖が左岸に屹立している。之も小屋の位置を知る好目標であろう。懸崖の面には黄色のカビが生えている、それで麹岩と呼ばれていることを後に知った。
「●雨の麹岩小屋(東沢)」のキャプション付きの写真
●雨の麹岩小屋(東沢)
小屋から前と同じ様にして河床を辿ること約一時間の後に河が二分する。どちらが本流であるか判断に苦しむが、恐らく右の方が本流ではあるまいか、これは釜沢と呼ばれている。自分等は此沢を遡って甲武信岳に登ろうと企てたのであるが、合流点から一町と行かない中に四、五丈の瀑があって、三方を岩壁に囲まれ、下は深い淵を成しているので、側へも寄り付くことが出来なかった。