후리가나로 읽는 일본 고전
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ふえふきがわのじょうりゅう(ひがしさわとにしさわ)
山の憶い出 上
木暮 理太郎
木暮 理太郎의 山の憶い出 上(ふえふきがわのじょうりゅう(ひがしさわとにしさわ))을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 284,014자 · 565화면
少し許りの水は忽ち飲み尽して仕舞ったので、主は二斗樽を背負って汲みに出懸けた。七、八町の距離があるという、帰りを待つ間の長さ。
温かい雑炊を空腹に充たして、炉縁に寝そべりながら様々の話を聞く。此春から大血川の谷へ大勢の炭焼が入り込んで、沢山の小屋が出来たのだそうだ。これも其一である。此奥の谷にも二、三の小屋があるという。夫では先き立ち消えになった火の正体のぬしは、其中の一つであったかも知れぬ。
寝る時主夫婦は寒かろうというので、「気味がわるいかも知れないが」と言いながら自分達の布団まで掛けて呉れた。
十七日。午前七時十分井戸沢の野営地出発、七時四十八分竜バミ山頂上。八時三十分出発、十時三十分大洞山頂上。十時五十分出発、午後十二時十分栂沢山三角点、昼食。一時出発、三時雲取山頂上。三時十分出発、四時二十分白岩山腹、八時小屋着。
昨夜はぐっすり寝込んで夜の明けたのも知らなかった。小屋を出て見ると此処は思の外広い平な土地で畑なども作られてある。瑞々しい青葉に霜の置かれた菜畑を蹈み蹂った草鞋の跡は、三人が残したものに相違あるまい。
夫には及ばないと否む主夫婦に心許りのお礼を強いて取らせて、朝遅く小屋を出懸けた。