후리가나로 읽는 일본 고전
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ずいひつ みやもとむさし
随筆 宮本武蔵
吉川 英治
吉川 英治의 随筆 宮本武蔵(ずいひつ みやもとむさし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 141,786자 · 278화면
むしろ、地誌的な方面から漁ると、美作略史とか、新免家伝覚書とか、東作誌とか、作陽誌などの類に、瓦石まちまちながら彼の幼少時の境遇と系図書式でない戸籍面の煤がやや洗われてくるのである。
そのほかには何といっても、兵法書にはいちばん記載が多いのであるが、逸話をのぞいては五輪書や、三十五条などの遺文の採録と註解から出たものはない。あとは彼の余技に関するもの――肥後金工録に名があるくらいな点か、また、画乗要略その他に、彼の画系がぼつぼつ載っている程度である。
だいたい以上の範囲にわたって、僕らには直接見る機縁のない、彼の書簡とか余技の装剣画幅の類とかをのぞいて、それらの書は古版から活版までをくるめると、約七、八十種には及ぶであろう。いやもっとになるかも知れない。だが、もしそれらの全部を克明に隅から隅まで読む者があったら、いくら忠実な武蔵研究者であっても馬鹿である。
直木が、改造や文藝春秋に数回にわたって書いている「武蔵非名人説」のうちだけでも、ここに僕の挙げてない書名はたくさん引用されてある。上泉信綱を論じている段に「言継卿記」の日記を引いてあるなどの点は、直木もあれを書くには、相当、武蔵研究者の反駁を予期して、みっしり調べて書いたものと思われる。