일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ずいひつ みやもとむさし

随筆 宮本武蔵

吉川 英治

吉川 英治의 随筆 宮本武蔵(ずいひつ みやもとむさし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 141,786자 · 278화면

아오조라 문고

惨心の人か・幸福人か

芭蕉や西行の生涯の独身生活は、人は不思議ともしないのであるが、武蔵の場合には、よくそれが不思議がられるのである。しかし「道」のみでなく「剣」そのものには、いつも生死の覚悟がいる。宗教的求道者の多くが、また旅の空に生涯する者の多くが、妻を持たない以上に、武蔵が妻を娶らなかったことも、不思議ではないし、無理もないのである。

彼が細川忠利から宅地をもらって、安住の日を得た時は、もう五十七歳だった。

おそらく、妻を娶る間も、何を顧みる間もなかったのである。それでもまだ究める「道」に対しては、これでいいと安んじていなかった。六十をこえた後まで、熊本市外の霊巌洞へ通って坐禅をしたり、燈下に著述をしたり、苦念していたのだった。それは彼にとって楽しいのであった。実に、生きるに飽くことを知らない人だった。

惨心の人か・幸福人か

彼の一生涯のうちに、世の中は、前にいったような急転変を告げた。関ヶ原の敗戦に会い、その頃の“戦後派青年”のひとりとなって何も頼るもののない社会につき出されたのである。そして、暗黒な戦国末期から、次への過渡期を越え、江戸文化の初期にまで亘っている。