후리가나로 읽는 일본 고전
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ロザリオのくさり
ロザリオの鎖
永井 隆
永井 隆의 ロザリオの鎖(ロザリオのくさり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 107,351자 · 213화면
丸くてすべらかで、重くて、うっかりすると割ってしまうこの持ちにくいしろものを、こうしてここまで担いで来ることよりも、これを譲ってもらうために頭を何べんも下げたときのほうがよけいに汗が出ましたよ、と言い言い上衣をぬいだ。
私にはその友情が深く胸にこたえた。もし田川先生が寝ていて私が元気であったら、この炎天の下に何里の山道を上り下りしてまで水瓜をさがして来るであろうか? 私は言葉少なく、ただ頭を下げて感謝をした。
しかし、私はまだ単純ではなかった。これほどの友情に対しては自分の喜びをさらに誇張せねば報い得られぬ気が起こって、つい、
「ああ、これで思い残すことはありません。先生のおかげで、珍しい水瓜もいただけます。ほんとうにこれが今年の初物で、また食い納めでしょう」と言った。
井戸につるした水瓜は、話しこんでいるうちに冷えたとみえて、誠一がまな板にのせて運んで来た。田川先生はもういっぺん水瓜の腹をぽこんぽこんと打診してみて、ちょうどいいかげんに熟れておりますよ、と請け合った。
誠一がパックリ二つに割った。夏らしい香りが部屋に満ちた。
「これはおいしそうだ」