일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ロザリオのくさり

ロザリオの鎖

永井 隆

永井 隆의 ロザリオの鎖(ロザリオのくさり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 107,351자 · 213화면

아오조라 문고

役人はときどき障子をあけて、

「改心しろ! 死んでしまうぞ」

と言いますが、もうほとんど正気を失ったはずのツルの頭は大きな雪帽子をかぶったまま反射的に強く横に振るばかりです。

牢につながれていた娘たちはツルのために祈りをとなえて聖母の助けを求めようとしましたが、口を開けば先だつものは泣き声で、祈りの言葉を出し得る者がありませぬ。

やっとのことでどうにかロザリオをとなえ終わって、さて庭をのぞくと、雪はいつのまにか降りやんでいて、夕暮れの残光をわずかに照りかえす銀一色の庭──

ツルの姿はそこに無かった。

「ああ、とうとう──。ああ、とうとう教えを捨てた……」窓からのぞいていた女たちは抱き合ってわっと泣き出しました。ひっそりと雪の庭は暮れてゆく──突然、

「あれ──あれはなんだ?」

とスイが庭を指さした。ツルの座っていたあたり、雪の上にあたかも白紙の上に一筆二筆書いた、らんのような黒いすじが見える。

「髪ではないか?──おツルさんの頭だよう?」──降りつづいた雪は処女の肌を完全に清らかに包み隠してくれたのでした。

明治四年、岩倉具視の一行は特命全権大使として欧米に派遣せられ、キリスト教の正しい姿をまのあたりに見て心を動かされ、明治五年日本政府に電報をよこし、キリシタン迫害を解くにあらざればとうてい諸外国と友誼的国交を結ぶ