일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ロザリオのくさり

ロザリオの鎖

永井 隆

永井 隆의 ロザリオの鎖(ロザリオのくさり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 107,351자 · 213화면

아오조라 문고

私は誠一といっしょに三か月お世話になっていました。そのうち病勢が進んで畳の上にごろごろ寝る癖がつきました。すると、朝長先生の長男の五つになるマア坊がそれをまねはじめたのです。私はひやりとしました。そして時あたかも大学がまた長崎の仮校舎へ移ったので、私も長崎へ帰ることにしました。そのとき誠一を連れて帰るか、帰るまいか、ずいぶん苦しみ考えぬいたあげく、結局あの子ひとりを御地の他人の中に残すことに決めました。

いまは長崎の爆心地の整理も終わり、住民も続々帰り住み、すでに原子野の面影もうすれて平和な人里になっています。文化的生活も営めるし、子供の教育環境として必ずしも悪いところではありません。山里小学校も復興し、子供の数もふえました。六畳ひと間ながら私の家も建ち、庭には白ばらも咲いています。誠一をこちらへ呼び戻してもいいのです。それだのに、なぜあの子をひとり他人の中で暮らさせているのか?──そのわけを申し上げて、私の考えが果たして正しいか、それともまちがっているか、先生のご意見をお伺いいたしたいのでございます。

誠一は孤児予定者です。母はすでに亡く、父も命数迫る病床にあり──まもなくあの子は孤児となる運命にあります。