일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ロザリオのくさり

ロザリオの鎖

永井 隆

永井 隆의 ロザリオの鎖(ロザリオのくさり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 107,351자 · 213화면

아오조라 문고

秋月君は言葉をきり、二年間の目まぐるしい変転を思い出すもののごとく、焼けひびの入った茶わんを見つめた。小さな童顔もいたくふけて、ぼしゃぼしゃと生えたあごひげには疲れさえ見える。私も冷えた茶をすすりつつ、お互いに大変な苦労をしたなあとしみじみ思う。障子を開け放った緑の向こうに青草しげる荒野がひろがっている。

「──復興はしました。復興はしたが、私らの復興はこの荒野に草が再生したのとちっとも変わりません。よい果樹も植えられました。花も咲きました。しかし雑草が、ところきらわずはびこっています。私の心の中は雑草ぼうぼうたるものです」

「うむ」

二人は黙って、また茶をすする。私も私の心の中を見直す。青草の荒野が緑を越え、敷居を越え、畳の上をこちらにのび来たって私の心の中にまで広がったような気がする。なるほど、あざみ、いぬたで、鉄道草、かやつり草、ろくな草は生えていない。

「この雑草を刈り取らねばなりません」

かまを振りおろすがごとく秋月君はぱっさり言った。

「この雑草──戦災者根性を刈り取らねばなりません。私はこのことに最近やっと気づいたのです」

「ほう戦災者根性?──そう言えば、私なんかもその雑草に埋まっているかな?」