후리가나로 읽는 일본 고전
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ロザリオのくさり
ロザリオの鎖
永井 隆
永井 隆의 ロザリオの鎖(ロザリオのくさり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 107,351자 · 213화면
と私は言ってしまったのであった。
乙女はみるみる赤くなった。その赤い首とこんがすりとの間の細い白えりが鮮やかにも美しいものと私の目には映った。乙女はしばらくもじもじしていたが、静かに一礼して立ち去った。後に残されたものは一ぱいの玉露と清焼のはちに山と盛られた丸ぼうろ。
幻とうつつとの間に座って私は玉露をすする。そしてたしかにあの乙女は青い海から上がって来て、このお茶をおいたのだと思う。丸ぼうろを手にとる。今どき、こんな大きなお菓子がある所は幻の世界だけである。口に入れてみたら、昔の丸ぼうろだった。一つ食べ、二つ食べ、三つ目に手をかけたとき、長崎の家で今夜私の帰るのを待っている幼児を思い出した。ほんとうの砂糖と卵とメリケン粉で作ったこんなお菓子をあの子たちは生まれてからまだ見たことさえない。私は風呂敷を広げ、汽車の中で食べたおにぎりの竹皮の中へ、丸ぼうろを移した。清焼のはちの中に二つ残して──
お話が終わって私が帰ろうとすると、幹部のおばあさん三人が、ぜひ駅までお見送りさせてくださいと言って、連れ立って寺の門を出た。今日の会の効果などを語り合い畑の間の道を歩いているうちに、私は三人のおばあさん方が何か特別話したい要件をもっているのを感じた。