후리가나로 읽는 일본 고전
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おうべいかっこく せいきょうにっき
井上円了・世界旅行記
井上 円了
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N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 260,015자 · 519화면
ゆえに、地方巡遊中もときどき豪州の民情、あるいは南米の風土等に関し、尋問を受くることあるも、これに応答するを得ず。これ、余の自ら遺憾とするところなり。ここにおいて断然意を決して、南球周遊の途に上るに至る。
けだし、北半球はこれを人の年齢に比するに老朽せるもののごとく、これに反して南半球は血気さかんなる青年時代のごとくなれば、今より後、吾人の活動すべき舞台は、北半球にあらずして南半球にありとは、余が断言するをはばからざるところなり。例えば地積と人口との比例を見るに、北半球は一方マイルに五十人くらいの割合なるに、南半球は一方マイルに四、五人に過ぎざるべし。年代につきては、その懸隔のはなはだしきこと言をまたざるなり。余、かつて一絶を賦してその意を述ぶ。
青年興業欲二何求一、須下向二別天涯下一遊上、東亜西欧齢已老、南球独有レ富二春秋一。
(青年が事業を興すに何かを求めようとするならば、別天地のはてに向かうべきである。東亜も西欧もすでに老成しており、むしろ南半球の地はなにごとも年若いのだから。)
果たしてしかりとせば、自ら南球を一周し、各州各島の風土に接触して、その実況をわが民間に紹介するは、地方教育上今日の急務と信じ、ここに南遊の志を起こすに至る。