일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ふえふきがわのじょうりゅう(ひがしさわとにしさわ)

山の憶い出 上

木暮 理太郎

木暮 理太郎의 山の憶い出 上(ふえふきがわのじょうりゅう(ひがしさわとにしさわ))을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 284,014자 · 565화면

아오조라 문고

●金山部落と瑞牆山

秩父奥山に登る根拠地又は出発点としては、秩父に在っては栃本の外にない。此処の山中卯吉という猟師は、先ず秩父の主とも謂う可き者で、十文字峠、股ノ沢、真ノ沢から東は雲取山に至るまで、秩父郡内の山でも沢でも掌を指すが如くに明るい。同人を連れて此辺の山や沢を縦横に蹈破したならば面白かろうと思う。栃本に宿屋は無いが、大村与一という旧幕時代に関守をした家で泊めて呉れる。甲州方面では丹波山、一ノ瀬が雁坂以東の山へ上るには便利である。丹波山の楠とかいう猟師は山に詳しいそうである。一ノ瀬のことは能く知らないが、附近の山ならば土地の人は大抵知って居るから、頼めば案内して呉れぬことはあるまい。丹波山には宿屋がある。一ノ瀬には宿屋は無いが何の家でも大概は泊めて呉れる。信州の梓山は金峰山から甲武信岳に至る間の諸峰及十文字峠、三国山等へ登るには究竟な根拠地で、皆一日で上下することが出来る。附近には戦場ヶ原や川端下の原(同く戦場ヶ原の名がある)等の美しい原もある。唯好案内者の無いのは欠点であるが、測量部の人夫と為って山歩きをした者があるから、其等で間に合わぬことはなかろう。