후리가나로 읽는 일본 고전
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ふえふきがわのじょうりゅう(ひがしさわとにしさわ)
山の憶い出 上
木暮 理太郎
木暮 理太郎의 山の憶い出 上(ふえふきがわのじょうりゅう(ひがしさわとにしさわ))을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 284,014자 · 565화면
二抱も三抱もある大木が眼の及ぶ限り銀灰色の幹をすくすくと立てならべている有様は実に立派なものである。東桶小屋沢から小楢俣に至る間の米小屋平と八谷越などは全く掬の純林であって、私が曾て見た最も美しい森林の一であることを断言するに躊躇せぬ。
針葉喬木は姫小松、黒檜、羅漢柏、犬榧などが多い。此等は皆散生しているものであるけれども、其生育する高さの範囲は自ら一定している、黒檜は笠ヶ岳を中心として千七、八百米の西側の山腹に、殆ど他の一木を交えずして密生しているのを見た。然しまだ森林と称する程度に木が生長していない。千九百米を超えた山腹であると、土地の人がブサと呼んでいる大白檜の純林が見られることもあるが、これは寧ろ稀であった。
山の上からの展望と実地の観察とから推して、森林の限界は概して千四、五百米であるように思われる。夫以上の高さになっても無論木は生えているが、四、五尺から一丈あまりの丈に短縮しているので、遠望した所では草地と択ぶ所がない、実際草地もあるにはある。けれどもこの遠望した外観に欺かれて、迂闊に其中に蹈み込むと意想外の困難に出逢うことを覚悟しなければならない。