후리가나로 읽는 일본 고전
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ふえふきがわのじょうりゅう(ひがしさわとにしさわ)
山の憶い出 上
木暮 理太郎
木暮 理太郎의 山の憶い出 上(ふえふきがわのじょうりゅう(ひがしさわとにしさわ))을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 284,014자 · 565화면
それから頂上までは一時間半で楽に登れる。然し幽ノ沢の雪が連続していない場合には、尾根を登るより外に方法はない。
「上ノ原より正面に小沢岳を望む」のキャプション付きの図
上ノ原より正面に小沢岳を望む
草地から試に尾根上に出て見た。人長より少し短いが相変らず藪がひどい。陣竹、七竈、白花石楠などが主なる邪魔物である。ギュッと雪の詰った小沢の谷を超えて向うに続く牛ヶ岳の連嶺には、吹き募る風に送られて絶えず綿のような雲が屯していた。また草地を縫いながら幽ノ沢山との連絡点に出る。東の鞍部には水を湛えた小池が二つ程見られた。これからは岩石の露出した偃松と石楠の非常に繁っている痩尾根を、同じく東側を搦み登って一寸した鞍部に下ると右手の陣竹の中から熊がかけ出して、すぐ左手の藪に逃げ込んだ。暫くして後ろでワイワイ騒いでいる声に振り返えると、今下って来た岩山の上で三人の人夫が手に手に石を拾って下から登って行く熊に投げ付けているのであった。熊は慌てて復西側の陣竹の中に隠れた様子である。これが奥山で見た唯一の熊であった。
岩銀杏の間に白山小桜の花叢が散点した東側の草地を東北に廻り込むように辿って行く。