일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ふえふきがわのじょうりゅう(ひがしさわとにしさわ)

山の憶い出 上

木暮 理太郎

木暮 理太郎의 山の憶い出 上(ふえふきがわのじょうりゅう(ひがしさわとにしさわ))을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 284,014자 · 565화면

아오조라 문고

今度は頭の上でガヤガヤ騒ぐ声がして、峠の方から七、八人下りて来た。私達を見て怪しむように足を留める。川浦の人達で山の境界の争いからごたごたが起って、栃本へ行って話をしたが一向埒が明かない、といったようなことを話して、一服してぞろぞろ下りて仕舞った跡は急に淋しさが増したように感じた。

油紙を一枚屋根に掛けて雨の降った時の用意に備え、茣蓙を敷いて其上に寝転びながら、銘銘の持って行った蝙蝠傘を拡げて入口を囲い、風の当らないようにして眠に就いた。南日君は昼の疲れですぐ鼾をかいて睡ってしまったが、私にはどうも旨く寝つかれない、枕元の叢の中でコトコト茶たて虫のような音を立てるのが耳障りで仕方がない。棒切れで無茶苦茶に引掻き廻してやるが、暫くすると復たコトコトはじめる。此音は一晩中止まないで一方ならず私を苦しめた。

宵には淡い月影が前面の木立を洩れて雲間に姿を見せる。星の光が海底の真珠のように三つ四つ二つ燦めいていたので、やれ安心と思う間もなく密雲忽ち天を閉じて、幽霊のような白い霧が時々すうと小屋の中まで這入って来る。パラパラと雨が落ちては又止む。斯うなれば火がないと妙に心細い。