후리가나로 읽는 일본 고전
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ふえふきがわのじょうりゅう(ひがしさわとにしさわ)
山の憶い出 上
木暮 理太郎
木暮 理太郎의 山の憶い出 上(ふえふきがわのじょうりゅう(ひがしさわとにしさわ))을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 284,014자 · 565화면
孫であろう可愛い女の子と男の子が人懐しげに寄り添って、お婆さんが立ち去っても私の側を離れない、私は二人の子供を相手にお伽噺を聞かせなどして、剰りの時をすごし、雨が歇んだので、外へ出て河原を散歩がてら天候を伺った。山はまだ雲に包まれていたが、晴れるに間もあるまいと思われる西の空には夕焼雲が美しい。前には気が付かなかったが、入口の庇下に棚があって、四つ五つの四斗樽を据え、蜜蜂を飼っているのが私には珍しかった。
風呂から上って、縁に腰かけながら、元締と話をしていると、山から帰った人夫が大きな松茸を三、四本元締の前に差出した。それを受取りながら私に向かって、先生(彼は私を小学校の先生と判断したのだ)は字が書けるかと聞く、字位は書けるよと答える、それなら帳面の上書きを頼むと言われて、今更断る訳にも行かず、金銭出納帳、物品貸付帳、仕切帳、何帳、何帳と、先方のいうがままに十五、六冊書いてやった。いつの間にか人夫が五、六人寄って来て私を取り巻いている、元締は一冊を書き終る毎に、先生だけあって本字を知っている、うまいうまいとお世辞をいい、ほらお礼とさっきの松茸を渡し、晩に炙いて貰って一杯やりなさいと言いながら、帳面を抱えて立ち去った。