후리가나로 읽는 일본 고전
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ふえふきがわのじょうりゅう(ひがしさわとにしさわ)
山の憶い出 上
木暮 理太郎
木暮 理太郎의 山の憶い出 上(ふえふきがわのじょうりゅう(ひがしさわとにしさわ))을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 284,014자 · 565화면
それが長次郎の義兄だという宮本金作であった。長次郎は今度の山登りが楽しみで、二十五日の来るのを待っていたと、如何にも嬉しそうである。これで南日君の心配も尤もでなくなってしまった。
今日は片貝谷を上って、東又南又の合流点附近で野宿する予定であるから、少し早いが此処で昼食を済し、僅ばかりの買物をして町を離れた。
ごろた石の敷かれた真すぐな道が、何処までも私達を引張って行く。木蔭が少ない上に風が無いので堪らなく暑い。道坂まで行くと素的に冷い水が湧いているというので、南日君は長い脛を飛ばして、サッサと先へ行ってしまう。町を出た時は右に見えていた毛勝山が、いつか道の正面に立ち直って、Y字形をした大雪渓が、絶頂から僧ヶ岳の右に曳いた尾根の上まで続く。その左の雪渓の半頃へ直ぐ上の尾根から押し出した凄まじい赭岩の大崩落が、山の心臓から搾り出された黒血のように雪渓の中央を流れている。阿部木谷の源であろう。白い雲の塊が後ろから肩をすべって此方の谷を覗きに来るが、嘘のように何処へか吸い込まれてしまう、尾根続きの大明神だという尖った山から、なだらかな線が右の方へ長く延びて、儼しい劒岳がドッカと腰を据えている。