일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ふえふきがわのじょうりゅう(ひがしさわとにしさわ)

山の憶い出 上

木暮 理太郎

木暮 理太郎의 山の憶い出 上(ふえふきがわのじょうりゅう(ひがしさわとにしさわ))을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 284,014자 · 565화면

아오조라 문고

金作が河原から流れ木を集めてうんと背負って来る、火が燃え始めると、体に着いた一切の邪魔物をかなぐり捨てて、いきなり河に飛び込む、水は思ったより冷くない。首まで浸って凝としていると、体の表面からぎらぎらした油汗の固りが、蝶の鱗粉のように浮いて流れて行く。谷の日は静に暮れて、水烟の薄く罩めた河上の遠い連嶺の上に、奥大日の絶頂だけが入日に照されて、一きわ鮮やかに雪の姿を見せていた。人声がしたと思ったら、やがて夕暗の中からどやどやと五、六人の影が現れた、鱒狩りの連中で、獲物も二、三尾あったらしい。煙草の火を点けながら、飯を炊いていた長次郎と話をして別れて行った。七、八町の河上にいい小屋があると教えられたけれども、今更どうなるものでもなかった。里近いだけに蚋の多いのには困ったが、あたりの草を薙ぎ倒して風上から火を放ったので、少し落ち着いて食事が済せた。しかし俗に塩辛とかいう小さな糠蚊は、手といわず足といわず、髪の毛の中までもぐり込んで、ちくちく刺すので一晩中弱らされた。

十四日の円い月影が天幕にさす頃は、片貝谷は一面に光の薄絹に包まれて、現と夢とを維ぐ美しい世界と化してしまった。