후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
ふえふきがわのじょうりゅう(ひがしさわとにしさわ)
山の憶い出 上
木暮 理太郎
木暮 理太郎의 山の憶い出 上(ふえふきがわのじょうりゅう(ひがしさわとにしさわ))을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 284,014자 · 565화면
其時私は一年の間心の隈々に暗い影を投げていた大なる欠陥が今既に半ば満たされたような気がした。
澄み切った朝の大空は、何か期待を絶した暗示でも受けたもののように激しく動揺して、頴敏な神経繊維――軽い一触にもピリリッと顫える――そんなものが大気の分子という分子に満ち満ちているのではあるまいか、とように想われる。夫もそうであろう、日本北アルプス北半の山という山の膚から放射される特有の色の波が、電光の如く閃々と虚空に入り乱れて、無数の縦谷に鏤められた大雪渓は、極寒の水で洗い上げた銀の延べ板のように輝いている。大気の動揺はやがて私の心の動揺だった。緊張した神経繊維の末端はこの窮窟な肉体を衝き破って、仄に光る一波の閃きにもピリピリ顫えている恣な大気の分子――神経繊維と抱き合おうとする、恐ろしい衝動の力。其処に痛い程の快感がある。凝っとしていると体までがこの儘何処へかけし飛んでしまいそうだ。私は再び杖を揮って大声に叫んだ。
正面南に劒岳が大肌脱ぎになって、恐ろしく肩幅の広い全容を曝露している。頂上は一段高く抜け上って、のし懸るように聳えているのが大鷲の嘴のように鋭い。