일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ふえふきがわのじょうりゅう(ひがしさわとにしさわ)

山の憶い出 上

木暮 理太郎

木暮 理太郎의 山の憶い出 上(ふえふきがわのじょうりゅう(ひがしさわとにしさわ))을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 284,014자 · 565화면

아오조라 문고

そこで一旦淵と湛えた水は更に下手で向う側の一層巨大な岩に行手を阻まれ、逆に引返して、中央に峙つ巨岩の為に復も堰かれて二派に分れ、左は二丈ばかり、右は三丈あまりの急湍をなして奔下し、相合して私達の立っている大磐石に横さまに撞き当り、真白な泡の流が半町も続いている。能く視ると白い泡と泡とが噛み合って虚空に跳っているものは、淡い紫紅色を帯びていた。一、二間離れるとお互の話声などは、もう蚊の唸る程にも聞かれなかった。

大磐石と更に高い岩壁との間に大岩が※えられて、其下に好い平な砂地がある。居ながら瀑が見られるので其処を泊り場所とした。助七は長い間釣に余念も無かったが、とうとう尺許の岩魚を一尾釣り上げた。過日の洪水に流されて魚は薩張り居なくなったという。五時頃雨が降って来たが間もなく歇んだ。

明くる八月一日は、場所が気に入ったので、貴重な一日ではあるが滞在して疲を休めることにした、実際又其必要があったのだ。朝と夕方に雨がまた降り出したが、大降りにはならなかった。昼前助七は折尾谷で尺三もある大きな岩魚を釣って、私達の食膳を賑わした。釣った場所は落口に近い一坪にも足らぬ小さな瀑壺であった。