일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ふえふきがわのじょうりゅう(ひがしさわとにしさわ)

山の憶い出 上

木暮 理太郎

木暮 理太郎의 山の憶い出 上(ふえふきがわのじょうりゅう(ひがしさわとにしさわ))을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 284,014자 · 565화면

아오조라 문고

七時四十分、池ノ平に向って出発する。附近の林の中で鶯や目細が頻に鳴いていた。それに交って郭公の声らしいものも聞えた。草原を右に登って仙人山の頂上に立つと、東に五竜、鹿島槍の二山が仙人尾根の上に頭を擡げ、黒部別山の右に、舟窪の尾根を超えて、遥に大天井、常念あたりが朧げな姿を雲間に垣間見せていた。

此処で助七の一行三人と別れることにした。今日の中に小黒部谷を下って村まで帰るのだという。用意に残りの米を与え其労を犒って、急ぎ足に遠ざかり行く後姿を暫く見送った。私達四人は荷を造り直すと、池ノ平の鞍部へは出ずに近道をして池の畔に下り、そこから右に岩径を伝いて小窓の雪渓に出で、やがて三窓の雪渓と合した北俣の河原を辿って、劒沢との出合に達した。九時四十五分。

このあたりの様子は、四年前に来た時とは見違える程に変っていた。誰もがよく天幕の代用とした大岩の根元などは、大小の石に埋められて、河原も同様である。これから上流の劒沢も雪渓から下は木が繁り河筋も変って、全く面影を異にしていた。この狭い谷の中でさえ変れば変るものだと思った。八ツ峰の麓に当る雑木の茂った小山の裾を廻ると、河は稍右に折れて長い雪渓が始まる。