일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ふえふきがわのじょうりゅう(ひがしさわとにしさわ)

山の憶い出 上

木暮 理太郎

木暮 理太郎의 山の憶い出 上(ふえふきがわのじょうりゅう(ひがしさわとにしさわ))을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 284,014자 · 565화면

아오조라 문고

ことには、誰も異議はなかったようである。自分も初めての経験に徴して、当然しかある可きを信じて疑わなかった。それが今年(大正六年)二十幾年振りで復た此峠を降って、少なからず道の楽になったことに驚かされた。先ず大沢の対岸に立派な小屋が建てられたことは別としても、大出の人家を離れてから籠川の河原を遡ることは勿論、一回の徒渉だも行うことなく、川の左岸に沿うて赤石沢の対岸附近雪渓の尽くる(或は始まる)少し上まで林道が造られたことは、既に険阻の大部分を凌夷してしまった感がある。雪渓にかかってからは、傾斜の急な左右の山裾が迫り合って、横を搦むことは殆んど不可能に近いが、雪は割合になだらかである為に、初めての人でもカンジキなしで危険の虞なしに登降される。スバリ沢の合流点から上は、雪渓が俄に急峻となる代りに、或は左側或は右側の縁を辿れば、強いて雪渓を上る必要はない。これは昔も今も同様である。それすら今は踏まれた道跡が判然と残っている。針木峠の行路難は実に磊※たる巨岩の錯峙した籠川の河床を辿りて、雪を噴く奔湍と、雷のような音を立てる急瀬とを幾度となく徒渉することであった。