일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ふえふきがわのじょうりゅう(ひがしさわとにしさわ)

山の憶い出 上

木暮 理太郎

木暮 理太郎의 山の憶い出 上(ふえふきがわのじょうりゅう(ひがしさわとにしさわ))을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 284,014자 · 565화면

아오조라 문고

此道は萩原村の附近で南アルプスの殆んど全部を展望し得る壮観を除いては、誠に平凡で面白くもない道の一だ。桑畑で草雲雀が小さな銀鈴を鳴らすような涼しい声を振り立てる。伊吹スズが時々テヤテヤテヤテヤリリーと浮かれ調子で混っ返している。柳沢峠の中途まで登って振り向くと、襟を重ね合せたような裾山の上に富士の頂が見えた。其富士が次第に迫り上って、峠の入口正面に前山を跨いで白い雲の上に全容を顕わした時には、峠の頂上に着いていた。八時である。峠を少し北に下った所から破風山、雁坂山、古礼山、袴腰山、次で其東に黒木の繁った幾多の峰巒が見えた。其中の一つが目指す唐松尾であるに相違ないがどれが夫であるかは知ろう筈がない。九時落合着。十時出発して高橋川に沿うて暫く遡ると高橋村に出た。手近い家に声を懸けて唐松尾への道を聞くと、黒暗天女のような顔をした四十許の女が出て来て「わしは知らねえだよ、一ノ瀬へ行って聞いたらようがんしょう」といわれて、早々に逃げ出す。好い工合に向うからお爺さんが来たので一ノ瀬へ行く道を聞いて、犬切峠というのへかかった。風がないのと草いきれがひどいのとで暑いこと甚しい。