일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ふえふきがわのじょうりゅう(ひがしさわとにしさわ)

山の憶い出 上

木暮 理太郎

木暮 理太郎의 山の憶い出 上(ふえふきがわのじょうりゅう(ひがしさわとにしさわ))을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 284,014자 · 565화면

아오조라 문고

其後木は生長して、私達の登った頃は盛に炭焼が行われていた。

明くる十日は快晴であった。午前八時に出発して、十二時に大方山の頂上に着いた。村から直に山に懸り、千二百米をひた上りに上るのである。途中藪のひどい所があって割合に時間を費した。登路は二条あって、北に在るものは一九五八米の最高点に達する。私達は南に在る三角点への路を取ることにした。鎮守の鳥居を潜り抜け、左に用水堀に沿うて水なき沢を過ぎ、右の小径を辿り、二百米も上ると右手に六、七丈の瀑が二段となって落下している。ここで路は三つ四つに分れ、孰れも荒廃しているので選択に迷った。田部君は沢について上って行った。此の方が楽で、松本君と私とは、雑木に交って木苺、バラ、棒ダラなど、刺のある灌木の叢生している中を、苦しみながら押し分け登って、漸く大きな露岩の上に出ると、田部君は既に腰を下して私等の来るのを待っていた。これからは路も明瞭である。十時頃大きな崖の縁に出た。来し方を顧ると、枝という枝を霧氷に飾られた大小二本の樅の間から、雲表に聳ゆる富士が笑ましげに孱顔を顕し、宛然一幅の画であった。

登るに従って霧氷は益美しく、残雪は多くなり、頂上では二尺以上の深さであった。