일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ふえふきがわのじょうりゅう(ひがしさわとにしさわ)

山の憶い出 上

木暮 理太郎

木暮 理太郎의 山の憶い出 上(ふえふきがわのじょうりゅう(ひがしさわとにしさわ))을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 284,014자 · 565화면

아오조라 문고

これは鹿島槍又は五竜孰れの方面から来た人でも、等しくその感を懐くに充分なる程、附近の山谷の模様が威嚇的であるからだ。されどこれは大町の百瀬君が大正二年に鹿島槍惻から此方面を探検されて、通行の可能なることを慥められた。

信州側はといえば、これは敢て此山脈に限らず、日本アルプスを通じての特色である如く、此処でも二百米近くも削立した峭壁で、鹿島槍側に在りては其縁に沿うて登降することは絶対に不可能であるが、五竜側は横を搦めば窓の底に達し得る一縷の望がないでもない。唯だ之を決行するに際しては、大胆細心にして岩石の登攀に熟練した者でなければ、生還期し難きものがあるであろう。若し底に達することが出来れば鹿島槍側は、少し下手の岩壁に横に刻まれた一条の襞を伝って山稜に登ることは甚しく困難でも危険でもない。反対に鹿島槍側からは此襞を辿って底に下ることは難事ではないが、五竜側を登るのが生死を賭しての大冒険に属する。一言にして尽せば此断裂は、上を強行するか下を迂廻するか、如是閑氏の所謂「労力の少ない危険」に就くか、又は「労力の多い安全」を択ぶかの二途より外に通過の方法はない。