후리가나로 읽는 일본 고전
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めいあん
明暗
夏目 漱石의 明暗(めいあん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 322,590자 · 645화면
彼女は蒼くなった。彼女は硬くなった。津田はそこに望みを繋いだ。今の自分に都合の好いようにそれを解釈してみた。それからまたその解釈を引繰返して、反対の側からも眺めてみた。両方を眺め尽した次にはどっちが合理的だろうという批判をしなければならなくなった。その批判は材料不足のために、容易に纏まらなかった。纏ってもすぐ打ち崩された。一方に傾くと彼の自信が壊しに来た。他方に寄ると幻滅の半鐘が耳元に鳴り響いた。不思議にも彼の自信、卑下して用いる彼自身の言葉でいうと彼の己惚は、胸の中にあるような気がした。それを攻めに来る幻滅の半鐘はまた反対にいつでも頭の外から来るような心持がした。両方を公平に取扱かっているつもりでいながら、彼は常に親疎の区別をその間に置いていた。というよりも、遠近の差等が自然天然属性として二つのものに元から具わっているらしく見えた。結果は分明であった。彼は叱りながら己惚の頭を撫でた。耳を傾けながら、半鐘の音を忌んだ。
かくして互いに追つ追われつしている彼の心に、静かな眠は来ようとしても来られなかった。万事を明日に譲る覚悟をきめた彼は、幾度かそれを招き寄せようとして失敗ったあげく、右を向いたり、左を下にしたり、ただ寝返りの数を重ねるだけであった。