후리가나로 읽는 일본 고전
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ずいひつ みやもとむさし
随筆 宮本武蔵
吉川 英治
吉川 英治의 随筆 宮本武蔵(ずいひつ みやもとむさし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 141,786자 · 278화면
主人の風貌にはまだ接したことがない。どんな男かと待ち久しげに待っていると、やがて、台所から座敷へ通う細廊下からずっと主人の武蔵が出て来たというのである。
武蔵の風貌というものを、諸書の信じられる記事から摘要して、ここにまとめてみる。背は六尺あったというが、物尺で計ってのことではあるまい。いわゆる六尺豊かである。五尺六、七寸はそう見える。中年以後には短い口髭があって、頬髯がまばらにのび、晩年には剃らないので、それが小さな渦を描いていたという。彼の真像として伝来している大小両剣をひっ提げている立像を見ると、眉の先が刎ね上がって、鼻ばしらが高い、眼形は幾分か三角形であり、そして云い伝えられるところによれば、瞳はすこし茶色をおびていたということだ。年齢にもよるが、晩年の両頬はこけぎみに落ちて、顔全体からいえば面長な方である。
彼の肖像を見ると何さま精悍な気をうける。T氏は、武蔵が二刀を持って立っているあの肖像画を常に壁間に懸けているが、何か剣道の論義が出る時など、客に向って、
「では君は、この肖像を打ち込めるか」と、いうそうだ。
僕などには分らぬが、あの武蔵の肖像は、堂々たる構えだそうだ。