일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ずいひつ みやもとむさし

随筆 宮本武蔵

吉川 英治

吉川 英治의 随筆 宮本武蔵(ずいひつ みやもとむさし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 141,786자 · 278화면

아오조라 문고

本位田又八という名は、私の小説宮本武蔵の中にしばしば現れるところの仮想人物で、かつてこういう人間は自分の家系のうちに無いと、帝大教授の本位田祥男博士から抗議をうけ、それについてまた、私も弁明を試みたことなどもあるので、この日の宮本村訪問に際して、不意に出された同姓の名刺には、私もちょっと眼を瞠った。

すると、その名刺の本位田兵之助が、鶴のような一老人を紹介され、

「本位田祥男の父です」と、いわれた。

私は愈※(二の字点、1-2-22)恐縮したが、かえってまた、偶然な知己に会った気もして、本位田家のことについて、直接いろいろ聞くことが出来た。祥男氏の厳父は一見、古武士の血をそのまま風貌に持っているような旧家の老翁であった。小説の上のことでは、祥男氏ほど気にかけておらず、同席の郷里の人々もみなその点は地元だけによく諒解されておるらしい様子なので、私もいささか安心した。そしてむしろそれが打解けた談笑の種にもなって、自分も忌憚のない話を持出し、人々も興がって時を移した。

地元の人たちはあらかじめ、私の史料漁りのために、宮本武蔵に関する古文書や参考品を、この小学校の講堂に蒐めておいてくれたが、取立ててここに誌すほどな発見もその中にはなかった。