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にっき

日記

宮本 百合子

15 一九二九年(昭和四年)

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 79,482 字 · 160 页

青空文庫

いらっしゃいます

どうぞ、一寸お待ち下さい

引込んで行くと、やがて林が鼻眼鏡をかけて、こんな恰好で(日本人が鼻眼鏡をかけた額の皺をうまくまねる)出て来て、

やあ、よく来た、と云うわけだ。

何か食べるんだろう

うん、すしを云った

そんなもんでなく、あれもってこい、これもって来いって、いろいろ御馳走を並べさせてね、

俺も食おう、俺の分も持って来い

ってわけでね、三十銭位のすしを云って、一円も二円ものものが食べられるのさ。

○又別の時、南洋の話が出て、イタク統治区内の島にプランテーションを起そうとして居る、そこへ、何(これは、はっきり聞えぬアイマイさで)一万円ばかりの(と大きくはっきり)プランテーションをやるから、そうしたら来て御覧なさい。

○同じ四国の女で、待合の女中をして居る女があった。大きな太ったいい女。その待合に渋沢その他が行く。そして会社の創立下ごしらえ相談などやる。

するとその女

私にもその株少し分けて下さいよ、お金は払いますよ、いいでしょう? ねえ、旦那。

そんな調子で、プレミアムなしの株を買った。

儲ると、

どうもありがとう、おかげさま