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「やまとみんぞく」とはなんぞや

先住民と差別 喜田貞吉歴史民俗学傑作選

喜田 貞吉

喜田貞吉『先住民と差別 喜田貞吉歴史民俗学傑作選』。同一底本的分册已合并为一书。收入:「日本民族」とは何ぞや、「ケット」と「マット」、奥羽地方のシシ踊りと鹿供養、火葬と大蔵、くぐつ名義考、国栖の名義、国号の由来、時勢と道徳観念、周防石城山神籠石探検記、炭焼長者譚、長吏名称考、憑き物系統に関する民族的研究、手長と足長、道鏡皇胤論について、間人考、人身御供と人柱、法隆寺再建非再建論の回顧、本州における蝦夷の末路、オシラ神に関する二三の臆説、サンカ者名義考。

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 195,063 字 · 389 页

青空文庫

六 日本国号制定の年代

六 日本国号制定の年代

次にヤマトに当つるに「日本」の文字を用いたことが、いつの頃から始まったかを考えてみるに、我が国の文献の上に「日本」の文字を用いたのは、奈良朝の初期、養老四年奏上の日本紀を以て初めとする。その書名を日本書紀ということはさらなり、我が国家としてヤマトの称を用うる場合には、同書は常に「日本」の二字を用いてあるのである。ただし日本紀といえども、我が国号として以外は、ヤマトの語に当つるに相変らず「倭」の字を用うる例で、それが畿内の大和一国を表わす場合は勿論、同じ人名にしてもヤマトタケルノミコトの場合には、「日本武尊」と書き、ヤマトヒメノミコトの場合には「倭姫命」と書く。日本武尊は日本紀の記するところ、単に景行天皇の一皇子たるに過ぎざる御身分ながちも、常陸風土記・阿波風土記等には、「倭武天皇」とあって、これを至尊の例に置き、また日本紀にも、その逝去を「崩」と称し、その墳墓を「陵」と称し、ことにミコトの語に当つるに、天皇の場合と同じく「尊」の字を以てするなど、すべて至尊に対し奉ると同様の尊敬の辞を用いているのである。されば邦語では同じヤマトの語を以てしても、倭姫命の場合には畿内の一地方たる大和の義に取り、日本武尊の場合には、我が国家を表わす義を以て、特に「日本」