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「やまとみんぞく」とはなんぞや

先住民と差別 喜田貞吉歴史民俗学傑作選

喜田 貞吉

喜田貞吉『先住民と差別 喜田貞吉歴史民俗学傑作選』。同一底本的分册已合并为一书。收入:「日本民族」とは何ぞや、「ケット」と「マット」、奥羽地方のシシ踊りと鹿供養、火葬と大蔵、くぐつ名義考、国栖の名義、国号の由来、時勢と道徳観念、周防石城山神籠石探検記、炭焼長者譚、長吏名称考、憑き物系統に関する民族的研究、手長と足長、道鏡皇胤論について、間人考、人身御供と人柱、法隆寺再建非再建論の回顧、本州における蝦夷の末路、オシラ神に関する二三の臆説、サンカ者名義考。

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 195,063 字 · 389 页

青空文庫

二 クグツの名義に関する諸説(その一)

これらの三大要素は、本来その起原を異にするもののみではなく、またその起原を異にしたものがあったとしても、多くは一度一つの大きな水溜りに流れ合って、それにいろいろの落伍者が流れ込んで、互いに錯綜してさらに種々の流れに分れ出でて、後世見る様な雑多の様子を異にした特殊民をなしたのである。そしてその浮浪民の最も著しい現われは、すなわち中古に所謂傀儡子すなわちクグツであった。今このくぐつ名義考は、自分が本誌において引き続き俗法師や土師部の研究を発表するとともに、残れる一大要素たる浮浪民の研究を、相並べて発表せんとする手始めをなすべきものである。

二 クグツの名義に関する諸説(その一)

傀儡子をクグツということの名義について説をなせるもの、喜多村信節の画証録(天保十年)に、

久々都の名義を考ふるに、日本紀に木祖久久能智とある久々は茎にて、草木の幹をいふ。智は男を尊む称なり。智と都と通音なり。又大殿寮祝詞に、久久遅命(是木霊也)とあるなど思ふに、木もて作れる人形を舞はし動かす時は、神あるが如くなる故、さは名づけしにや。又海の物など入るる器物にくぐつといへる、万葉などに見ゆ。